大学出版部協会

 

ヨーロッパ社会思想史 新版

ヨーロッパ社会思想史 新版

四六判 248ページ
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-013154-4 C3010
奥付の初版発行年月:2024年01月 / 発売日:2024年01月下旬

内容紹介

古代・中世から近代、そして現代思想のダイナミックな流れを通してヨーロッパ社会の根源をとらえた名著、新組による待望の復刊。新たに本書刊行以降の社会思想の展開をまとめた「あとがき」を付し、今日のグローバルな課題に向き合うための視座を与える。

著者プロフィール

山脇 直司(ヤマワキ ナオシ)

東京大学名誉教授。1949年生まれ。一橋大学経済学部卒業、上智大学大学院哲学研究科を経て、1982年ミュンヘン大学にて哲学博士号を取得。1988年4月から1993年3月まで東京大学教養学部助教授、1993年4月から2013年3月まで同教授および1996年4月以降東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授。2013年星槎大学教授、2019年から2023年まで同学長。
主な著書に、『ヨーロッパ社会思想史』(東京大学出版会、1992年)、『公共哲学とは何か』(ちくま新書、2004年)、『グローカル公共哲学』(東京大学出版会2008年)、『社会とどうかかわるか』(岩波ジュニア新書、2008年)、『社会思想史を学ぶ』(ちくま新書、2009年)、『公共哲学からの応答』(筑摩書房、2011年)、『教養教育と統合知』(編著、東京大学出版会、2018年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

新版の読者へ

はじめに

Ⅰ 古代・中世

第一章 古代ギリシアの社会思想
1 ソフィストたちの社会思想
2 ソクラテスの挑戦と死
3 プラトンの国家論
4 アリストテレスの社会思想

第二章 古代末期と中世の社会思想
1 ストア学派の倫理・法思想
2 ヘブライズムと原始キリスト教
3 アウグスチヌスの「人間–社会」論
4 トマス・アクィナスの「人間–社会」論
5 中世後期の政治思想

Ⅱ 近代

第三章 政治・宗教・自然観の転換
1 ルネサンス期の政治・社会思想
2 宗教改革の諸思想
3 近代自然科学の思想

第四章 社会契約思想
1 抵抗権・主権論・国際法
2 ホッブズのリヴァイアサン思想
3 ロックのリベラリズム思想
4  十八世紀フランスのリベラリズム
5 ルソーの近代文明批判と直接民主主義思想
6 スピノザ、ライプニッツ、カントの平和思想

第五章 市民(経済・産業)社会論
1 スミスの自由主義経済思想
2 フランス革命後の社会思想
3 初期社会主義思想
4 マルクスの社会革命思想

Ⅲ 現代

第六章 理性的「人間‐世界」観への挑戦
1 ダーウィニズムと社会進化論
2 ニーチェとヨーロッパのニヒリズム
3 フロイトの「人間文化」論と精神分析

第七章 社会思想の二十世紀的展開
1 マルクス主義の発展と凋落
2 大衆社会論と批判的社会理論
3 社会思想の今日的課題

「社会思想の今日的課題」その後――あとがきにかえて
参考文献


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。