モアイの白目 目と心の気になる関係
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-13-013313-5 C1011
奥付の初版発行年月:2019年08月 / 発売日:2019年08月下旬
ヒトだけに白目があることを明らかにした著者が,見過ごしてしまいがちな「目」にまつわるさまざまな事柄を,最新の心理学や行動学の研究の数々を紹介しながら読み解いていく.見るだけではなく,注意をひきつけ,コミュニケーションに寄与する「目」の不思議に迫る科学エッセー.
小林 洋美(コバヤシ ヒロミ)
九州大学人間環境学研究院学術協力研究員
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
I 「目」があると
誰かに見られている
目玉模様
Attention Getter
目は持っている
目を持っていると
あれもeye これもeye たぶんeye きっとeye
目玉のあるほうが頭です
見られると動く物体
お天道さんが見ている
天敵がいると目が小さくなる
おばけと目
もしも,お尻に目があれば
II 目は心
笑いを誘う目
同じ花を見て
あなたが右だと私も右
目は記憶スイッチ
テルテルアイ
見えないなら想像してごらん
「線」などない!
世界は私に微笑んでいる
ミラーマンは頭でっかち
リアル見ザル
倍速で読める
止まっていても動いている
視線は目標
誰の視線?
目を動かして思い出そう
カメもgaze following
二時間じっと座る
恐怖の視線
III 白目と黒目
白目が出てくる
夕暮れ,猫の目はかわいい
「猿の惑星」には白目がある
続「猿の惑星」には白目がある
遠くの視線
モアイの開眼
白目は白いだけじゃない
リンバルリング
子どもは人助けが好き
虹彩色が真贋を決める
猿の惑星顔
だんだん深くなっていく僕たちの白目
ぬいぐるみの目
白い目のカラス
IV 目と顔
乳児とデジカメの顔検出
視覚的断崖
上目遣いで目がパッチリ
左目vs.右目
シグナルとしての涙
ベビースキーマ
情報源は“上”にある
胎児が見ている
Beautiful(美しい)とCute(かわいい)
V 目と目
目であいさつ
私の目を見て
見つめ返せば親友
あっち向いてホイ
天賦のアイコンタクト
ぱちぱち
瞳を合わせて
見つめ合う→オキシトシン→快→見つめ合う……
女性はアイコンタクト好き
見れば解決
ヤギがきている
私は見られている
VI 視知覚
主観的まぶしさ
青ざめるサル
稲妻が光ると雷鳴が聞こえる
鼻の穴はなぜ二つ?
〇・一秒先を読む
充血錯視
青い目のトナカイ
ラバーハンドイリュージョン
シャコの視物質は一二種類
赤と黒
トワイライト・ゾーン
赤で覚醒
三億年前の網膜
赤ちゃんは肌色ちゃんだ
Hybrid Images
まぶたスイッチ
VII 目の進化
これは目なの?
目を読むのはヒトだけ?
ピンぼけが情報
ハトは頭でサッケード
のぞく
目が大きくなったり小さくなったり
骨まで横長
ネアンデルタールはBig Eyes
睫毛は三分の一
チーターは目が大きい
待ち伏せ
アリさんがアリさんを抱っこ
ボノボの老視
赤い唇
クジャクの目玉模様
The Moai's Eye
Hiromi KOBAYASHI