日本の近代思想を読みなおす
日本の近代思想を読みなおす1 哲学
四六判 432ページ
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-014251-9 C1310
奥付の初版発行年月:2023年12月 / 発売日:2023年12月下旬
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-014251-9 C1310
奥付の初版発行年月:2023年12月 / 発売日:2023年12月下旬
内容紹介
日本の近代思想において哲学を考えることは、日本の哲学的な経験を通じながら、そこに普遍化への努力をどう見ていくのかということになる。本書は西洋哲学の受容と展開だけでなく、中国哲学やインド哲学などにも目配りをして、近代の日本哲学のダイナミズムを明らかにする。
目次
総論 哲学という問題系
Ⅰ 日本哲学の系譜学
一 日本哲学と中国哲学
二 二つの啓蒙――福沢諭吉と中江兆民
三 霊魂不滅論争
Ⅰ 資料編
Ⅱ アカデミズムとしての哲学の成立
四 東京学派の哲学
五 近代日本における中国哲学
六 近代日本におけるインド哲学
Ⅱ 資料編
Ⅲ 帝国の哲学
七 京都学派の礎――西田幾多郎
八 世界史の哲学――高山岩男
九 帝国日本を支える論理――田辺元
一〇 フィロロジーの行方――和辻哲郎
Ⅲ 資料編
Ⅳ 脱出の方位
一一 偶然性と未来への志向――九鬼周造
一二 ディアスポラの哲学――三木清
一三 マルクス主義哲学――戸坂潤
一四 東北大学で展開した哲学――高橋里美と高橋ふみ
Ⅳ 資料編
Ⅴ 戦後の哲学
一五 戦後民主主義――丸山眞男
一六 戦後マルクス主義哲学――梅本克己
一七 経験と思想――森有正
一八 神秘について――井筒俊彦
一九 立ち現われ一元論――大森荘蔵
二〇 共同主観性――廣松渉
二一 あわいの哲学――坂部恵
二二 装飾的思考――北川東子
二三 「自分」という謎――池田晶子
Ⅴ 資料編