質的心理学講座
質的心理学講座2 人生と病いの語り
やまだ ようこ:編
A5判 304ページ
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-13-015122-1 C331
奥付の初版発行年月:2008年05月
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-13-015122-1 C331
奥付の初版発行年月:2008年05月
内容紹介
心の病い,老い,死など一見ネガティヴな出来事が,当事者たちの人生に与える「意味」をとらえる実践とは何か.多様な「文脈」を背景に、語り手と聞き手の「関係性」のなかで生成され「変化」していく「語り」に着目し,豊富な事例で研究の方法論と広がりを描き出す.
目次
序章 人生と病いの語り(やまだようこ)
I 失うことと生きること
1 喪失を生きるナラティヴ——「千の風になって」(やまだようこ)
2 失語症者の〈語り〉を聴くこと——“病い”の構築という視点から(能智正博)
3 自死遺族の語り——今、返事を書くということ(川野健治)
II ライフサイクルと臨床
4 小児ガンの子どもの闘病体験——研究という名の長距離走(戈木クレイグヒル滋子)
5 ナラティヴ・ベイスト・メディスンと臨床知——青年期慢性疼痛事例における語りの変容過程(斎藤清二)
6 人生半ばのアイデンティティ危機の理解——中年期危機に対する発達臨床的アプローチ(岡本祐子)
III 病いの語りと医療の道のり
7 物語としてのカウンセリング(森岡正芳)
8 認知行動療法と語り(下山晴彦)
9 病いの語りと人生の変容・再考——病いと物語の諸相(江口重幸)