思想としての中国近世
A5判 264ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-016025-4(4-13-016025-7) C301
奥付の初版発行年月:2005年06月
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-016025-4(4-13-016025-7) C301
奥付の初版発行年月:2005年06月
内容紹介
中国における「近世」とは何を意味するのか.朱子学による理から礼への転換など様々な思潮の流れを追い,伝統中国が近代に向かう時期の思想像を社会・政治の動きを背景に描く.多元的な世界像の構築を視野においた「中国近世」の内実をドラスティックな変容のなかに提起する画期的試み.
目次
I
第1章 中国思想史上の「近世」
伝統中国の〈故郷〉/近世思想史の問題系
第2章 宋学における転回
経学の刷新と歴史学の新潮流/「天」観および「性」説の転換と意味変容/唐宋変革の思想史的意味
第3章 近世儒教の変容
「解放」史観のイデオロギーを超えて/「気質変化」論から「礼教」へ/朱子学から陽明学へ/明清思想と「礼教」
II
第4章 〈秩序化〉の位相
「発展」史観の再考/清初思想の地平/清代中葉への展望
第5章 近世儒教の政治論
「政治」化する朱子学/士人の立場
終章 中国近世という思想空間
「挫折」論から「近代」へ/中国近世思想史の再検討