パンテオン 新たな古代ローマ宗教史
価格:7,920円 (消費税:720円)
ISBN978-4-13-016046-9 C3022
奥付の初版発行年月:2024年03月 / 発売日:2024年03月下旬
古代地中海世界で宗教はいかに生まれたのか。人びとが神々に呼び掛け、帰属意識をもって実践する「生きられた宗教」が自立的に機能する状態=「パンテオン」が形成される過程を、民衆の宗教観、生活の様子から描きだす、古典古代史研究の新たな新地平。Jörg Rüpke, Pantheon: A New History of Roman Religion(Princeton UP, 2018)の全訳。
イェルク リュプケ(イェルク リュプケ)
エアフルト大学教授。
1962年生まれ。比較宗教学。博士(チュービンゲン大学)主な著作にPantheon: A New History of Roman Religion (Princeton University Press, 2018) ほか。
市川 裕(イチカワ ヒロシ)
東京大学名誉教授。
1953年生まれ。ユダヤ教研究、宗教学。主な著作に『ユダヤ教の歴史』(山川出版社、2009)、『ユダヤ的叡智の系譜』(東京大学出版会、2020)ほか。
松村 一男(マツムラ カズオ)
和光大学表現学部教授。
1953年生まれ。比較神話学、宗教史学。『神話学入門』(講談社、2019(初出は『神話学講義』、角川書店、1999))ほか、宗教学、神話に関する著書多数。
目次
日本語版へのまえがき(イェルク・リュプケ)
『パンテオン』にようこそ――日本の読者に向けて(イスクラ・ゲンチェヴァ・ミカミ)
第1章 地中海世界の宗教史
第2章 鉄器時代イタリアにおけるメディア革命――前九世紀から前七世紀
第3章 宗教の下部構造――前七世紀から前五世紀
第4章 宗教の実践――前六世紀から前三世紀
第5章 宗教行為者による宗教実践の専有と形成――前五世紀から前一世紀
第6章 宗教について語り、書く――前三世紀から前一世紀
第7章 分水嶺的アウグストゥス時代における宗教の強化――前一世紀から後一世紀
第8章 生きられた宗教――後一世紀から後二世紀
第9章 新しい神々――前一世紀から後二世紀
第10章 専門家と提供者――後一世紀から後二世紀
第11章 概念的な共同体と現実の共同体――後一世紀から後三世紀
第12章 共同体の境界線と様式――後三世紀から後四世紀
第13章 結語
監訳者解説(松村一男)
あとがき(市川 裕)
注
文献
年表
索引