中世荘園絵図の解釈学
A5判 432ページ
価格:6,160円 (消費税:560円)
ISBN978-4-13-020125-4(4-13-020125-5) C302
奥付の初版発行年月:2000年07月
価格:6,160円 (消費税:560円)
ISBN978-4-13-020125-4(4-13-020125-5) C302
奥付の初版発行年月:2000年07月
内容紹介
中世の地域世界を知るうえで荘園絵図は比類のない貴重な「史料」である.本書では代表的絵図・差図を題材に,その作成時期,目的,機能を読み解いていく.著者の中世荘園絵図研究の方法=絵画史料論の構築過程と達成を示す論集でもある.
目次
序
I 荘園絵図の解釈学入門——「越後国奥山荘波月条絵図」
〔補論〕海からたどるか山からたどるか
II 黒山の荘園——「紀伊国神野真国荘絵図」
〔補論〕地名のシンボリズム
III 荘園絵図とボウ(片に旁)示——「神護寺所蔵『紀伊国カセ(木に峠のつくり)田荘絵図』」
〔補論〕荘園絵図の土地意識
IV 和与絵図——「越後国奥山庄与荒河保和与絵図」
V 竹生嶋神領菅浦の堺相論——「近江国菅浦与大浦下庄堺絵図」
VI 陸奥の村絵図と堺相論——「中尊寺領陸奥国骨寺村絵図」との〈対話〉
VII 領主の争いと郷の下地中分——「薩摩国日置北郷下地中分絵図」
VIII 絵図と現地景観のギャップ——「大徳寺領紀伊国高家荘絵図」
IX 中世農業と水論——「八条朱雀田地差図」・「桂川用水差図」