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群像としての近代知東大という思想

東大という思想 群像としての近代知

四六判 360ページ
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-13-020159-9 C3037
奥付の初版発行年月:2020年08月 / 発売日:2020年08月下旬

内容紹介

「建学の理念」不在の東大.その姿は,国家の学を担わされながら,欧米の近代知と日本・アジアという足元の間で格闘してきた群像によって描かれざるを得ない.医学,工学,社会学,政治学,経済学ほか,一線の研究者が自らの始祖たちの像の素描に取り組んだ論文・エッセイ集.

著者プロフィール

吉見 俊哉(ヨシミ シュンヤ)

東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授

森本 祥子(モリモト サチコ)

東京大学文書館准教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 東大という思想――21世紀の「学問のすゝめ」へ(吉見俊哉)

I 近代知を導入する

第1章 東京大学における近代ドイツ医学の受容と日本における展開(永井良三)
第2章 山川健次郎のアメリカ留学――日本の物理学の黎明(岡本拓司)  
第3章 ヘンリー・ダイアーと日本の工学
    明治期(加藤詔士)
    昭和期まで(橋本毅彦)
    工学教育における工学寮・工部大学校の伝統(藤原毅夫)
第4章 白鳥庫吉と東洋史学の始源(吉澤誠一郎)

II 東京帝大の戦前と戦後

第5章 高野岩三郎と日本の経済学(武田晴人)
第6章 戸田貞三と日本の社会学――家族研究と社会調査(佐藤健二)
第7章 平賀譲における造船学と粛学のあいだ(大和裕幸・中村 覚)
第8章 内田祥三という人――日本の近代と建築(藤森照信)
第9章 南原繁と戦後の東大(苅部 直)

III 「紛争」の前と後で 

第10章 鼎談・東大という思想――その不在と苦闘(吉見俊哉・苅部 直・岡本拓司)
補 章 アーカイブズ――自らの過去と未来を考えるよりどころ(森本祥子)
【コラム】資料は語る(森本祥子)


The University of Tokyo as a History of Thoughts:
The Evolution of Japan's Modern Knowledge
Shunya YOSHIMI and Sachiko MORIMOTO, Editors


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