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東アジア医療社会史暮らしのなかの健康と疾病

暮らしのなかの健康と疾病 東アジア医療社会史

A5判 296ページ
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-020311-1 C3020
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年03月下旬

内容紹介

近世から現代の東アジア各地にて、人びとは日常のなかでいかに「健康=生存の質」を追求してきたのか。感染症対策をはじめとする様々な事例から、同地域の文化的共通点や相互交流、多様な健康観のせめぎあいや調整の実態を明らかにする。COVID-19の世界的流行下に、東アジアの歴史的経験を深く考察する。

著者プロフィール

福士 由紀(フクシ ユキ)

東京都立大学人文社会学部准教授

市川 智生(イチカワ トモオ)

沖縄国際大学総合文化学部准教授

アレクサンダー R ベイ(アレクサンダー ベイ)

Alexander R. Bay/チャップマン大学歴史学部准教授

金 穎穂(キム ヨンス)

延世大学校医科大学研究助教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに(編者) 

第1部 健康の語られ方 
第1章 「みみちかく、さとしやすき」養生論:近世前期の健康問答(趙 菁)
第2章 健康のための選択:近代韓国における大衆と医療(金 穎穂)
第3章 健やかな小学生:近代中国の教科書からみる健康観(戸部 健)
第4章 健康の売り文句:近代上海の肝油広告(福士由紀)
コラム 人新世的健康観(ハイン・マレー) 

第2部 政策と健康 
第5章 屎尿に対する認識の変化と下水処理化:明治期から戦後の日本(星野高徳)
第6章 ヒトの健康とウシの健康:畜牛結核対策の歴史(市川智生)
第7章 子供の健康と占領政策:日米の文脈比較(平体由美) 

第3部 環境と健康 
第8章 「風土病」をめぐる2つの発見(飯島 渉)
第9章 総力戦的予防:日本における住血吸虫症対策(アレクサンダー・R.ベイ)
第10章 暮らし・健康・地域社会:愛媛県三崎町でのリンパ系フィラリア症対策(井上弘樹) 

おわりに(福士由紀)


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