戦争の記憶と捕虜問題
A5判 280ページ
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-021068-3(4-13-021068-8) C302
奥付の初版発行年月:2003年05月
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-021068-3(4-13-021068-8) C302
奥付の初版発行年月:2003年05月
内容紹介
第2次世界大戦下,日本軍による連合国軍捕虜の取り扱いは苛烈をきわめた.「虐待」とも呼べるような行為の背後にあったものは何なのか.本書は,とくに英連邦軍捕虜処遇を対象に,この苦い過去と正面から向き合う.事実を究明するとともに,和解への道筋を探っていく.
目次
[I]規範と実態 1 戦争捕虜問題をめぐる西欧と日本(フィリップ・トウル)
2 国際法からみた捕虜の地位(藤田久一)
3 日本陸軍と戦争捕虜(フィリップ・トウル)
4 チャンギ捕虜収容所と泰緬鉄道(ロバート・ヘイヴァーズ)
5 連合軍捕虜と泰緬鉄道(クリフォード・キンヴィック)
6 敵を知る——オーストラリアにおける軍事諜報活動・政治戦・日本人捕虜 1942—45年(ケント・フェドロヴィッチ)
[II]文脈と波紋
7 戦時下の大日本帝国における文化,人種,権力(スーザン・タウンゼント)
8 第2次世界大戦期における日本人の人種アイデンティティ(古屋はるみ)
9 西欧文明への挑戦?——日本軍による英軍捕虜虐待の歴史的背景(木畑洋一)
10 赤い十字と異教国——近代日本の〈非宗教〉とナショナリズムについて(小菅信子)
11 和解への道程——クワイ河収容所をめぐって(斎藤和明)