20世紀中国の国家建設と「民族」
A5判 336ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-021070-6(4-13-021070-X) C302
奥付の初版発行年月:2006年06月
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-021070-6(4-13-021070-X) C302
奥付の初版発行年月:2006年06月
内容紹介
思想のなかに存在する「民族」と、現実の版図に生きる「民族」。これらの折り合いをつけることこそが、近代国家としての中国の大きな課題であった。歴史と思想と現実との狭間で格闘する思想家、政治家、そして少数民族の軌跡をあとづけるとともに、多民族国家中国のゆくえを考える。
目次
〈主要目次〉
序 章 20世紀の中国にとって民族とはなにか
第1章 「内平外成」と中華帝国システム——前近代中国における「帝国性」と「正統性」
第2章 「民族」、近代日本から来た誤解——国民国家言説の起源
第3章 「中華民族国家」の構築——国民国家理論の実践
第4章 国家、民族とイスラーム——ムスリム国民誕生の政治文化
第5章 近代国家のフロンティアと民族問題——「辺境」と少数民族支配
第6章 「民族自決論」から「民族自治論」へ——中国共産党民族政策とモンゴル問題
第7章 「少数民族」の捉え方——「われわれ」と「他者」の間
第8章 「少数民族」から「国民」へ——経済統合の思想と実践