史料で読む アメリカ文化史
史料で読む アメリカ文化史4 アメリカの世紀 1920年代−1950年代
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-025044-3(4-13-025044-2) C332
奥付の初版発行年月:2005年12月
第一次大戦後,新しい技術開発を基盤に世界一の経済大国となったアメリカは,多様な民族・人種を抱え,経済的繁栄,不況,第二次大戦を経て,軍事力,経済力,特有の文明を背景に「アメリカの世紀」へと進んでいく.1950年代までの独自の文化形成過程を描く.
史料で読む アメリカ文化史【全5巻】
目次
概説 (有賀夏紀・能登路雅子)
I アメリカニゼーションとアウトサイダー
1 ランドルフ・ボーンのコスモポリタニズム(有賀夏紀)
2 無政府主義フェミニスト——エマ・ゴールドマン『私の人生を生きる』(伊藤淑子)
3 新移民お断り—1924年移民法(古矢 旬)
4 家庭から始まる移民のアメリカ化——パール・アイデリア・エリス『家庭科教育を通してのアメリカ化』(高橋裕子)
5 第2次大戦下のマイノリティ——チャールズ・キクチ『キクチ日記』,ルイス・フィセット『別の収容所にいれられて—ある一世夫妻の第2次大戦中の往復書簡』など(能登路雅子)
6 メジャー・リーグにも黒人選手——ロジャー・カーン「メジャー・リーグのジャッキー・ロビンソン」(谷中寿子)
II 大量生産システムの光と影
1 大量生産とアメリカ文化——ヘンリー・フォード「最初の組立ライン」(能登路雅子)
2 キリストはセールスマンだった!——ブルース・バートン『誰も知らない男』(能登路雅子)
3 大恐慌下の人々——大統領夫人への手紙「ローズヴェルト婦人,私は施しが欲しいのではありません」(有賀夏紀)
4 コンピュータ第1号の登場——T・B・ケネディ「エニアック」(桜井元雄)
5 環境破壊の警告——レイチェル・カーソン『沈黙の春』(藤井かよ)
III アメリカ的生き方とは何か?
1 個人主義——ハーバート・フーブァー「頑強な個人主義」(有賀夏紀)
2 日常生活を変えた自動車と映画——ロバート・リンド夫妻『ミドルタウン』(能登路雅子)
3 大規模住宅開発——ウイリアム・レヴィット「家があるというだけでは充分ではない」(矢口祐人)
4 放送が生んだ大衆文化——『CBS創設者ウィリアム・S・ペイリー回想録』(鈴木健次)
IV 大衆社会と知識人
1 民主主義と哲学——ジョン・デューイ『哲学と民主主義』(藤田文子)
2 アメリカが踊る——イサドラ・ダンカン『わが生涯』(亀井俊介)
3 アメリカのヒーロー——チャールズ・A・リンドバーグ『セント・ルイス魂』(藤井かよ)
4 ミッキーマウス登場から白雪姫まで——初期ディズニー映画の進化と影響力(能登路雅子)
5 知識人の大衆文化批判——ドワイト・マクドナルド「マス・カルチャーの理論」(生井英考)
6 若者文化の衝撃—エルヴィス・プレスリー(前田絢子)
V パクス・アメリカーナへの道
1 ボーイスカウトと愛国