ヨーロッパ中世の権力編成と展開
A5判 416ページ
価格:10,780円 (消費税:980円)
ISBN978-4-13-026122-7(4-13-026122-3) C302
奥付の初版発行年月:2003年02月
価格:10,780円 (消費税:980円)
ISBN978-4-13-026122-7(4-13-026122-3) C302
奥付の初版発行年月:2003年02月
内容紹介
ヨーロッパ中世を「貴族・領主層の時代」としてではなく,「王権覚醒の時代」と位置づけ,その拡大・強化の具体的過程を政治・法理念,宗教思想,イデオロギーなど多様な側面から解明.地域ごと,国ごとの枠組みを越え,全ヨーロッパ史的な視点からとらえなおすとともに,非ヨーロッパ世界との比較軸を提示する.
目次
I 宗教と組織化
第1章 ライヒェナウ修道院の『祈念書』(甚野尚志)
第2章 10—11世紀ビザンツ社会のカリスティキア(大月康弘)
II 宮廷と中央統治
第3章 12世紀ドイツ王権の宮廷(西川洋一)
第4章 12世紀前期イングランドにおける財務府の形成とその意味(吉武憲司)
第5章 カペー王権と中央統治機構の発展(渡辺節夫)
第6章 14世紀後半のフランス王国における租税制度の成立(堀越宏一)
III 中世後期における秩序と法
第7章 ドイツ中世におけるフェーデ・ラントフリーデ・国制(土浪博)
第8章 15世紀末帝国ワイン条例の成立(逑辻泰一郎)
第9章 中世後期イングランド王座裁判所刑事司法手続(北野かほる)
IV 政治的権威と社会統合
第10章 15世紀ボヘミアにおける宗派共存と身分制(薩摩秀登)
第11章 「スペイン王国」成立に関する一考察(立石博高)
第12章 15世紀フランドルにおける都市とブルゴーニュ公権力(河原温)