歴史叙述とナショナリズム タイ近代史批判序説
A5判 320ページ
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-026126-5(4-13-026126-6) C302
奥付の初版発行年月:2006年02月
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-026126-5(4-13-026126-6) C302
奥付の初版発行年月:2006年02月
内容紹介
18世紀末から20世紀初のタイ史における近代国家形成の歩みと位置づけられたその歴史叙述と根拠とされる史料を批判的に再検討し,新たな切り口・視角を提示する.歴史叙述の政治性や近代性を捉え返し,歴史学が焦点とする広範囲な問題群や検討課題を切り拓く.
目次
序 歴史叙述と史料批判
I 統治制度
第1章 アユタヤー時代における徭役・兵役制度の「創造」
第2章 チャクリー改革期シャムにおける統治理念の再考——臣民・徴兵制・センサス
II 王権と社会組織
第3章 もうひとつの「ファミリー・ポリティテクス」
第4章 系譜の編纂と近代——バーンチャーン系譜再編の事例から
III 対外関係
第5章 アンナ・レオノーウェンスが問いかけるもの
第6章 「朝貢」と「条約」のあいだ
IV 歴史と現在
第7章 メイド・イン・タイランド
エピローグ 中国人同化論再考——地域コミュニケーションの視点から
引用参考文献