〈アメリカ人〉の境界とラティーノ・エスニシティ 「非合法移民問題」の社会文化史
村田 勝幸:著
A5判 292ページ
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-026131-9 C302
奥付の初版発行年月:2007年06月
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-026131-9 C302
奥付の初版発行年月:2007年06月
内容紹介
現代アメリカで最多人口の「マイノリティ」,ラティーノ(ヒスパニック)の人々.彼らに向けられてきたネイティヴィズム(「移民排外主義」)とそれに対抗する戦略のありようを詳細にみれば,「アメリカ人と非アメリカ人」のあいだの境界のダイナミズムが浮かび上がる.現代アメリカの形を歴史的アプローチから見る.
目次
序 ラティーノの問題化と「非合法移民問題」の再燃/再演
第1章 「人種化されたネイティヴィズム」の史的背景——19世紀末から20世紀初頭における移民・人種・同化
第2章 分析枠組みとしての「シヴィック・ネイティヴィズム」——20世紀後半の人種・エスニシティ論の展開
第3章 「非合法移民問題」の展開と利害対立の構図——1986年移民法の制定過程
第4章 LULACのエスノ・ポリティックス——「非合法移民問題」との出会いと「われわれ」の再編成
第5章 非合法移民擁護組織CASAの挑戦と挫折
第6章 「われわれ」意識の形成と揺らぎ——チカーノ運動、セサール・チャべス、「非合法移民問題」
結 語 ラティーノ・エスニシティの多声性[ポリフォニー]を理解するために