中世エジプトの土地制度とナイル灌漑
熊倉 和歌子:著
A5判 304ページ
価格:9,680円 (消費税:880円)
ISBN978-4-13-026160-9 C3022
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 発売日:2019年02月下旬
価格:9,680円 (消費税:880円)
ISBN978-4-13-026160-9 C3022
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 発売日:2019年02月下旬
内容紹介
エジプトの支配がチェルケス・マムルーク朝からオスマン朝へと引き継がれる16世紀にかけて,土地制度やナイル川の灌漑の維持管理にはどのような変化と連続性があったのか.詳細な史料分析に基づき,イクター制を正面から捉えることによって,エジプトにおける支配・被支配をめぐる統治体制の展開を明らかにする.
著者プロフィール
熊倉 和歌子(クマクラ ワカコ)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 支配の移行期の連続的な理解に向けて
第一部 記録管理の連続と非連続
第一章 『軍務台帳』の成立
第二章 王朝から王朝へ――土地記録の移管とその管理者
第三章 移管された土地台帳
第四章 書き換えられる土地記録
第二部 土地制度と灌漑における連続と非連続
第五章 イクター保有の実態
第六章 灌漑とその維持管理
第七章 オスマン朝統治初年のファイユームの村々
第八章 統治体制の確立と水利行政の変化
終 章 支配の移行期における統治体制の変換