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百姓的世界の展開と頼み証文日本近世の自立と連帯

日本近世の自立と連帯 百姓的世界の展開と頼み証文

A5判 290ページ
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-13-026223-1 C3021
奥付の初版発行年月:2010年10月

内容紹介

近世の人と人とを取り結ぶ意識である「頼み」が文書として顕在化した頼み証文.各地に残された証文の実態を調査し,古文書学によって,証文に刻印された民衆の自律的・抵抗的契機を浮き彫りにする.中世から近代に至る村社会の人間関係の動態を活写する.


目次

序 章 日本近世の自立と連帯——頼み証文研究の視座
I 中近世移行期の頼みと義理・公儀
第一章 民衆の社会的結合と規範意識——頼みと義理
はじめに/中世の頼み関係と意識/近世前期の頼み関係と意識/頼みと義理/おわりに
第二章 戦国期の社会的結合と公儀形成
はじめに/下剋上と百姓/一揆の結合と意識/戦国家法/戦国大名の公儀形成/おわりに
II 頼み証文の成立と構造
第三章 近世の百姓結合と社会意識——頼み証文の世界像
はじめに/頼み証文の成立/頼み証文の様式整備と展開/頼みの意識構造/おわりに
第四章 頼み証文の様式と機能
はじめに/様式と機能/境界領域/年代と地域分布/おわりに
III 百姓的世界の展開と頼み証文
第五章 寛永期の庄屋と百姓結合
はじめに/寛永期の頼み証文/元和・寛永期の村方騒動/延宝期の村方出入/近世初期の庄屋の機能と百姓/おわりに
第六章 元禄期の村と頼み証文
はじめに/元禄期の頼み証文/貞享・元禄期の村と名主出入/貞享・元禄期の抱親と抱え/おわりに
第七章 頼み証文と地域社会
はじめに/地域型証文の動向/頼み証文の確立と地域社会/地域型証文と惣代給/おわりに
第八章 頼み証文と民衆世界
はじめに/惣代と地域形成/人の移動と村のネットワーク/民衆社会と文書形成/おわりに


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