明治期日本の陸軍 官僚制と国民軍の形成
A5判 382ページ
価格:7,260円 (消費税:660円)
ISBN978-4-13-026248-4 C3021
奥付の初版発行年月:2018年12月 / 発売日:2018年12月下旬
価格:7,260円 (消費税:660円)
ISBN978-4-13-026248-4 C3021
奥付の初版発行年月:2018年12月 / 発売日:2018年12月下旬
内容紹介
陸軍における官僚制の成立過程を,軍事的・政治的近代化・地域社会との関係という観点から明らかにする.陸軍将校の任官と進級の実態を数量的に実証することによって,身分制的軍隊から移行し,明治期の藩閥支配下での陸軍官僚制度と,その専門領域の形成を示す.軍隊の実態から明治期社会の変遷を描き出す.
目次
序 章 なぜ明治期に近代的国民軍が成立しえたのか
第一部 任官・進級における公平性の確保
第一章 藩軍から国軍への移行と「士官」養成
第二章 徴兵制軍隊の創設と下士養成
第三章 陸軍官僚制における身分制の消滅
第四章 進級制度の形成とその運用
第五章 藩閥統制下における郷党と能力主義の展開
第二部 職務領域の形成と文武官の分離
第六章 外征準備・士族反乱鎮圧下と兵権の補弼機能
第七章 立憲制の導入と文武官の分離
第八章 日清戦後における軍備拡張と陸軍官僚制の確立
第三部 地域社会のなかの陸軍官僚制
第九章 連隊将校団の社会構造
第一〇章 予備役・後備役将校の蓄積と社会的役割
終 章 陸軍官僚制の近代化と国民軍の成立