大学出版部協会

 

フレームワークの史学史歴史学の縁取り方

歴史学の縁取り方 フレームワークの史学史

A5判 288ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-026267-5 C3020
奥付の初版発行年月:2020年09月 / 発売日:2020年09月下旬

内容紹介

歴史学はいかなる知的枠組み(フレームワーク)のもと形づくられてきたのか.その時代の状況にも対応し,切りひらかれてきた歴史学は,その枠組みがときには批判されつつも,継承されてきたことを史学史的に論じる.これからの歴史学にとって必要な手がかりを示す.

著者プロフィール

恒木 健太郎(ツネキ ケンタロウ)

専修大学経済学部准教授

左近 幸村(サコン ユキムラ)

新潟大学研究推進機構超域学術院准教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 「事実をして語らしめる」べからず――職業としての歴史学(恒木健太郎)

第1章 戦後日本の経済史学――戦後歴史学からグローバル・ヒストリーまで(恒木健太郎・左近幸村)
[コラム1]「日本経済史」という「学統」(高嶋修一)

第2章 「転回」以降の歴史学――新実証主義と実践性の復権(長谷川貴彦)
[コラム2]帝国主義史研究とフレームワーク(柳沢 遊)

第3章 「封建」とは何か?――山田盛太郎がみた中国(武藤秀太郎)
[コラム3]山田盛太郎の中国観と経済史学の現在(石井寛治)

第4章 経済史学と憲法学――協働・忘却・想起(阪本尚文)
[コラム4]元・講座派の技術論――戦時中の相川春喜における「主客の統一」の試みと科学技術の「民族性」(金山浩司)

第5章 歴史学研究における「フレームワーク」――インド史研究の地平から(粟屋利江)
[コラム5]歴史を書く人,歴史に書かれる人(井上貴子)

第6章 「小さな歴史」としてのグローバル・ヒストリー――1950年代の新潟から冷戦を考える(左近幸村)
[コラム6]アメリカ合衆国における「近代化論」再考(高田馨里)

第7章 読者に届かない歴史――実証主義史学の陥穽と歴史の哲学的基礎(小野塚知二)


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。