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秀吉の対外侵攻の衝撃壬辰戦争と東アジア

壬辰戦争と東アジア 秀吉の対外侵攻の衝撃

A5判 498ページ
価格:9,680円 (消費税:880円)
ISBN978-4-13-026280-4 C3020
奥付の初版発行年月:2023年03月 / 発売日:2023年03月下旬

内容紹介

16世紀末に豊臣秀吉が大陸に侵攻し引き起こした戦争を、国際的な観点から捉えなおすべく「壬辰戦争」と呼ぶことが提唱されつつある。東アジア全体に大きな影響を及ぼしたこの戦争について、日・中・朝・満の史料を活用し、各国間・集団間に発生した接触と交流・交渉、そしてその記録と記憶の実態を明らかにする。

著者プロフィール

川西 裕也(カワニシ ユウヤ)

新潟大学大学院現代社会文化研究科助教

中尾 道子(ナカオ ミチコ)

東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門特任研究員

木村 拓(キムラ タク)

鹿児島国際大学国際文化学部准教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

刊行の辞(蓑輪顕量)

序章(川西裕也)

第一部 朝鮮王子と史料
第一章 朝鮮王子一行とその墨跡(川西裕也)
第一章 史料篇 日本所在の朝鮮王子一行の墨跡(川西裕也)
第二章 加藤清正と重臣・加藤可重――朝鮮王子一行との接点から(鳥津亮二)
第三章 鍋島家伝来の朝鮮王子書状とその歴史的位置付け(久野哲矢)

第二部 接触と交渉
第四章 豊臣秀吉の侵攻予告に対する朝鮮の対応――通信使派遣の明への秘匿(木村 拓)
第五章 沈惟敬の「東行」と豊臣秀吉の降表――「沈惟敬書帖」を糸口に(鄭 潔西/中井勇人訳)
第六章 「泰長院文書」収録の書状から見た朝鮮軍と日本軍の裏面交渉(金 ?泰/酒井雅代訳)
第七章 壬辰戦争期に加藤清正に遭遇したワルカ系領主家系(林慶俊・中井勇人)

第三部 記録と記憶
第八章 『吏文謄録』と壬辰戦争期の朝明関係(鈴木 開)
第九章 『豊国大明神臨時御祭礼記録』と壬辰戦争(金子 拓)
第一〇章 『北関遺蹟図帖』の表現とその系譜――戦争の記憶と絵画(中尾道子)
第一一章 仙台藩における「朝鮮の役由来」の家臣(太田秀春)


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