近世日本の政治改革と知識人 中井竹山と「草茅危言」
清水 光明:著
A5判 528ページ
価格:10,120円 (消費税:920円)
ISBN978-4-13-026610-9 C3021
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月下旬
価格:10,120円 (消費税:920円)
ISBN978-4-13-026610-9 C3021
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月下旬
内容紹介
懐徳堂の学主・中井竹山が寛政改革を主導した松平定信に提出した「草茅危言」(そうぼうのきげん)を書誌学的に分析し,実際に政治をどれくらい動かしたのか,そして政策構想はいかなる背景があったのかを明らかにする.明治維新史,近世・近代東アジア史の比較思想史に有益な手がかりを提示.
著者プロフィール
清水 光明(シミズ ミツアキ)
東京大学大学院総合文化研究科学術研究員
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 近世中後期の政治・社会と知識人――「居士」・中井竹山と「草茅危言」の挑戦
第I部 「草茅危言」を見直す――書誌学的考察と政治過程分析
第一章 寛政改革との関係――各巻の執筆年代・提出順序及び関連文書
第二章 為政者たちの接近――寛政元年の政治過程を中心に
第三章 書誌学的考察――懐徳堂文庫所蔵の竹山自筆本の検討から
第II部 田沼時代からの射程――「草茅危言」の形成史と政治・社会(1)
第四章 後桜町天皇を詠む――女帝の十年間と政策構想の模索
第五章 大番頭・加番との交流――師弟関係の構築から政治的連携へ
第六章 科挙と察挙――人材登用制度の模索と東アジア
第III部 寛政改革期の諸相から――「草茅危言」の形成史と政治・社会(2)
第七章 「御新政」と「災後」――天明の京都大火と政策構想の模索
第八章 松平定信を語る――政治情報と献策