東アジアの王権と思想
四六判 296ページ
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-13-030113-8(4-13-030113-6) C303
奥付の初版発行年月:1997年10月
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-13-030113-8(4-13-030113-6) C303
奥付の初版発行年月:1997年10月
内容紹介
儀礼という「演劇装置」が徳川支配を正統化した.儒学が体制教学であった中国・朝鮮との近似と相違を探りながら,近世から近代へと転回する政治体制の思想を剔抉する.「幕府」「天皇」など従来の日本史用語の思想性も衝き,斬新なパースペクティブを提示.
目次
はしがき
凡例
序 いくつかの日本史用語について
I 政治体制の思想
1 「御威光」と象徴——徳川政治体制の一側面——
2 制度・体制・政治思想
II 東アジアの諸社会と思想
3 儒学史の異同の一解釈——「朱子学」以降の中国と日本——
4 儒者・読書人・両班——儒学的「教養人」の存在形態——
5 東アジアにおける儒学関連事項対照表——十九世紀前半——
III 日本儒学と国学的心性
6 「泰平」と「皇国」
7 「理」の美的嫌悪と暴力
IV 西洋の「近代」と東アジア
8 西洋の「近代」と儒学
9 「進歩」と「中華」——日本の場合——