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フィクションとしての<法>システムと自己観察

システムと自己観察 フィクションとしての<法>

四六判 226ページ
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-13-031168-7(4-13-031168-9) C303
奥付の初版発行年月:2000年06月

内容紹介

サイバネティクス論,オートポイエーシス論など現代思想は具体的な社会システムや意識システムの文脈において何を意味するか.確かなものは何もない時代,<責任>と<公正>をになうべき<法というフィクション>が可能である条件をまったく新たに示す.


目次

I 転換期の法思考
 1 客観的基準に対する信頼の揺らぎ
 2 「正しい主観」への期待?
II 裁判官による事件の「構成」
 1 裁判官研究のアプローチ
 2 医療責任事件の設定例
 3 裁判官による事件構成
 4 事件処理の諸類型
 5 若干のコメント
III 「法の解釈」と「構成主義」
 1 来栖三郎の問題提起とフェルスターの示唆
 2 セカンド・オーダーのサイバネティクス
 3 「トリヴィアルなマシーン」と「トリヴィアルでないマシーン」
 4 「トリヴィアル化」の手段としてのフィクション
IV スペンサー-ブラウンとルーマン
 1 形式計算
 2 再帰性
 3 ルーマンにおけるリ・エントリー
V 思想家ヴィレム・フルッサーの多文化的背景
 1 ユダヤの文化
 2 プラハの文化
 3 ブラジルの文化—i根無し草
 4 ブラジルの文化—ii新しい人間
VI 罪咎・謝罪・責任
 1 概念にこだわる
 2 ヤスパース
 3 ヴァイツゼッカー
 4 フルッサー
補説 「司法改革・法学教育改革」管見


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