憲法 近代知の復権へ
四六判 232ページ
価格:3,190円 (消費税:290円)
ISBN978-4-13-031175-5(4-13-031175-1) C303
奥付の初版発行年月:2002年07月
価格:3,190円 (消費税:290円)
ISBN978-4-13-031175-5(4-13-031175-1) C303
奥付の初版発行年月:2002年07月
内容紹介
国民国家の自明性の揺らぎのなかで,個人,国家,人権等が意味するものをどう捉えるべきか? 近代憲法原理の普遍性は,グローバリゼーションの進展の中でどのような意味をもつのか.権力に勝手なことをさせない,ということを本質とする立憲主義を,今改めて根源から考える.
目次
I 何が問題か
1 「近代理性主義擁護の最後のモヒカン」?——憲法学にとっての二〇世紀
II 知の枠組
2 知とモラル そして知のモラル——「知」の賢慮に向けて
3 学説と環境——建設の学と批判理論
4 立憲主義の基礎としての「規範創造的自由」
5 たたかう民主制・その後
III 九条・主権・人権
6 日本国憲法制定・運用史の三つの「なぜ」
7 憲法九条と西欧立憲主義——継承と断絶
8 主権=「ラスト・ワード」と裁判
9 人権論にとっての主権論——その不在と過剰
10 “コオル(Corps)としての司法”と立憲主義
IV 「戦後」から「普遍」への視点
11 比較憲法類型論の今後
12 人権の普遍性と文化の多元性——批判的普遍主義の擁護
13 Nationなき国家?——「国家」の再定位のこころみ
14 西欧憲法学の相互認識——「主権と自由」を素材として