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危険犯の研究 新装版

危険犯の研究 新装版

A5判 280ページ
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-031207-3 C3032
奥付の初版発行年月:2024年02月 / 発売日:2024年02月下旬

内容紹介

最高裁判事を務めるなど、法曹実務においても主導的役割を果たしてきた刑法学の泰斗の古典的名著を、新たに「復刊によせて」を収録し待望の復刊。古くて新しい問題である「危険」の概念を深く掘り下げ、往来危険罪や放火罪をはじめとする危険犯の理論的問題について解決の糸口を導き出す。

著者プロフィール

山口 厚(ヤマグチ アツシ)

東京大学名誉教授、早稲田大学名誉教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第一章 問題の所在と本稿の目的
第一節 従来の判例・学説
第一款 序
第二款 具体的危険をめぐる問題状況
第三款 抽象的危険をめぐる問題状況
第二節 本稿の目的

第二章 刑法における危険の概念――予備的考察
第一節 法益侵容の危険
第一款 危険判断の構造
第二款 結果としての危険
第二節 危険判断の方法
第一款 危険判断の基準
第二款 危険判断の基礎

第三章 具体的危険犯の処罰根拠
第一節 従来の学説の検討
第一款 一般的危険説
第二款 具体的危険説――「事前判断」の立場
第三款 客観的危険説――「事後判断」の立揚
第二節 具体的危険とその判断
第一款 我が国の判例の若干の検討
第二款 「事後的」危険判断

第四章 抽象的危険犯の処罰根拠
第一節 従来の学説の検討
第一款 純粋不服従説と批判
第二款 抽象的危険説
第二節 抽象的危険犯の解釈の試み
第一款 抽象的危険の意義
第二款 危険の「推定」について
第三款 「準抽象的危険」の概念

終章 危険犯の類型

復刊によせて


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