好評を博した前著『講義 民事訴訟』で明らかにした「訴訟審理の基本構造」および「訴訟手続の基本プロセス」を踏まえ,理論上の問題点を含む重要なテーマについて分かりやすく解説する.長年の裁判実務の経験に,弁護士活動の実務が加わり,さらに一歩踏みこんだ民事訴訟テキストが実現.各セクション冒頭に「view point」を設け,読者の理解を助ける.上訴についても論述する.
目次
はしがき/本書のコンセプト
INTRODUCTION 訴訟審理と手続の基本構造
§1 訴訟審理と手続の構成要素[口頭弁論における当事者の訴訟行為]
§2 訴訟行為と私法行為
PART I 民事訴訟審理の基本構造
§3 申立て[訴訟上の請求と訴訟物]
§4 主張[事実の提示・提出(主張責任)]
§5 主張に対する応答[裁判上の自白]
§6 立証[証明責任と立証活動]
PART II 民事訴訟手続の基本プロセス
§7 訴えの類型
§8 訴えの提起[訴状の記載事項]
§9 訴訟係属の効果[重複訴訟の禁止]
§10 管轄と移送
§11 当事者
§12 当事者適格
§13 債権者代位訴訟
§14 訴えの利益
§15 口頭弁論と争点整理
§16 釈明権
§17 審理の整序と進行
§18 専門訴訟における争点整理と事実認定
§19 自己の領域圏外からの証拠収集
§20 申立事項と判決事項
§21 訴訟要件の調査と審理
§22 既判力の弾力性
§23 相殺の抗弁
§24 一部請求
§25 裁判によらない訴訟の完結
PART III 展開的な訴訟手続
§26 複数請求訴訟
§27 共同訴訟
§28 補助参加と訴訟告知
§29 独立当事者参加訴訟から個別訴訟への還元
§30 訴訟承継と任意的当事者変更[当事者の交替]
PART IV 上訴・その他
§31 控訴
§32 訴訟と非訟
あとがき
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