イスラーム地域研究叢書
比較史のアジア 所有・契約・市場・公正
A5判 328ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-034184-4(4-13-034184-7) C333
奥付の初版発行年月:2004年02月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-034184-4(4-13-034184-7) C333
奥付の初版発行年月:2004年02月
内容紹介
中東,中国,東南アジアの3つの地域を対象に,所有・契約・市場・公正をテーマに,原理的レベルで比較する.比較の座標軸からアジアを見直し,アジアのフィールドで展開するプレーから現代社会を見直す鍵をみつける.歴史,法,経済,文化人類などの研究者による時代と地域を超えた共同研究.
目次
原理的比較の試み(三浦徹)
I 所有——自己・他者・万物の関わり
1 土地を売ること,人を売ること——「所有」をめぐる比較の試み(岸本美緒)
2 イスラーム法における所有権の構造——基体果実と使用果実を中心として(柳橋博之)
3 国家が所有を宣言するとき——東南アジア島嶼部社会における領有について(石川登)
II 契約——神・共同体・個人
4 合意と契約——中国近世における「契約」を手掛かりに(寺田浩明)
5 当事者の世界と法廷の世界——イスラーム世界における契約(三浦徹)
6 マレー世界における契約——商業的契約と政治的契約(西尾寛治)
III 市場の関係論的秩序
7 比較社会論から見た市場と利得(関本照夫)
8 イスラーム市場社会の歴史的構造(加藤博)
9 中国における市場・仲介・情報(古田和子)
IV 公正——秩序の考えかた
10 中国における公正——生存と政治(林文孝)
11 アドルと「神の価格」——スークのなかのマムルーク朝王権(長谷部史彦)
12 「公正」の離床(春日直樹)