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国際化と法

法の再構築
国際化と法

A5判 336ページ
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-13-035062-4 C333
奥付の初版発行年月:2007年04月

内容紹介

国際化の進展により,長らく安定していた「境界」は大きく揺れ動いた.新たに引き直され,あるいは空間的配置は同じでもその意味するところを大きく変え,ヒト・モノ・カネ・情報等々の移動も飛躍的に拡大した.本巻では「境界」についての原理的考察を踏まえつつ,その移動と意味変容の諸相を多角的に解き明かす.


目次

I 境界とは何か
第1章 生権力と国家——境界線をめぐって(杉田 敦)
第2章 国境はなぜ、そして、いかに引かれるべきか?(長谷部恭男)
II 境界の変動
第3章 「国家結合の理論」と憲法学(石川健治)
第4章 国際法における「境界」の位相(中谷和弘)
第5章 国家の統合・分裂とシティズンシップ——ソ連解体前後における国籍法論争を中心に(塩川伸明)
III 変容する国際社会
第6章 パレスチナ問題と国際法(茂田 宏)
第7章 規範と実践の交錯——開発・HIV/AIDS・人権(元田結花)
第8章 東アジア地域統合の胎動——経済連携協定網の役割(宮川眞喜雄)
第9章 法整備支援のあり方について——カンボディア王国民事訴訟法案起草支援作業の経験から(松下淳一)
第10章 文化と自由貿易——ユネスコ文化多様性条約の採択(鈴木秀美)
IV 人の国際移動
第11章 国際移住の法システムと法政策——ドイツ法とEU法を素材として(広渡清吾)
第12章 民法における「外国人」問題——契約拒絶を中心に(大村敦志)
第13章 国際化と地方自治の法システム——外国人住民の地方参政権問題に定位して(斎藤 誠)


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