財界の政治経済史 井上準之助・郷誠之助・池田成彬の時代
A5判 272ページ
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-036211-5(4-13-036211-9) C303
奥付の初版発行年月:2002年10月
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-036211-5(4-13-036211-9) C303
奥付の初版発行年月:2002年10月
内容紹介
日本の資本主義や経済社会を起動させ,修正・維持し,幾たびもの恐慌や危機から経済システムを救ったのは,誰だったのか.本書は,「財界世話業」と呼ばれた男たちを軸にこの問題に向き合うことで,従来の政治史・外交史と経済史との間の断裂を架橋し,新たな歴史像を構築する.本書はまた,日本型「財界」モデルの仮説を提示する.それは,日本の前近代性や優越性を主張する日本異質論のためではなく,国際比較と相互理解を進めるためのささやかな試みである.
目次
序 なぜ「財界」を論じるか——課題と視角
第一章 暴かれた財界権力
第二章 「財界世話業」の群像
第三章 財界の組織化と政治経済変革
第四章 財界進出の国内政治的背景——高橋是清と「挙国一致」内閣
第五章 財界と外交
第六章 財界その後
結びにかえて——戦後財界の終焉?