20世紀アメリカ財政史1 パクス・アメリカーナと基軸国の税制
A5判 322ページ
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-040217-0(4-13-040217-X) C303
奥付の初版発行年月:2005年05月
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-040217-0(4-13-040217-X) C303
奥付の初版発行年月:2005年05月
内容紹介
第二次大戦後,パクス・アメリカーナの基軸国としてのコストを支えるために,アメリカは重負担の戦時税制の基本構造を平常時に定着させた.国民はいかなる論理でそれを受容したのか.またその政策体系の基点となった一九五四年税制改革の意味とは.不可逆的な財政構造の拡大へと変貌する時代の焦点を抉出する.
目次
序 章 20世紀の現代史とアメリカ財政:分析視角
1 パクス・アメリカーナ,基軸国,アメリカ・モデル/2 パクス・アメリカーナ下の福祉国家システム/3 転位効果と転位過程
第I部 パクス・アメリカーナと基軸国の税制
第I巻の問題意識と概要
第1章 2つの世界大戦と転位効果
1 第一次大戦のインパクト/2 ニューディールと第二次大戦/3 第二次大戦の動員解除から冷戦へ
第2章 一九五四年税制改革と戦後的枠組み
1 財政的枠組み/2 議会公聴会の検討/3 主要規定と国民的選択の歴史的意義
第3章 アイゼンハワー共和党政権期の財政構造
1 戦後的状況下の保守性/2 社会福祉支出:「平常」時の福祉国家への転換におけるアメリカ的特質/3 租税政策:「小さな政府」政策の限界/4 国債政策:「平常への復帰」下の国債/5 転位過程第2局面への移行論理