日本産業のイノベーション能力
価格:9,130円 (消費税:830円)
ISBN978-4-13-040316-0 C3033
奥付の初版発行年月:2024年07月 / 発売日:2024年07月下旬
経済産業研究所において開発構築した様々なオリジナルなデータを活用して、日本産業のイノベーション能力を検証する。企業における研究開発ばかりでなく、産学連携、大学院教育、新企業育成、発明支援、特許審査など、あらゆる領域において国際的な視点からの考察を行う。
長岡 貞男(ナガオカ サダオ)
経済産業研究所ファカルティフェロー、一橋大学名誉教授。
1952年生まれ。1975年東京大学工学部計数工学科卒、通商産業省に入省、1986年から1990年まで世界銀行でエコノミストとして勤務。1990年マサチューセッツ工科大学よりPh.D.(経済学)を取得。1996年一橋大学商学部産業経営研究所教授、2004年から2008年まで一橋大学イノベーション研究センターセンター長、2015年から現職。専門は経済政策。著書は『発明の経済学――イノベーションへの知識創造』(日本評論社、2022年、第65回日経・経済図書文化賞受賞)など。
目次
第I部 イノベーションのパフォーマンスと政策の展開
第1章 本書の目的と国際的に見た日本産業のパフォーマンス(長岡貞男)
第2章 日本の科学技術・イノベーション政策の展開(秦茂則)
第II部 イノベーション能力の検証
第3章 知識の組み合わせと研究開発パフォ-マンス(長岡貞男・塚田尚稔・遠藤志久真・内藤祐介)
第4章 日本の発明に見る科学の活用力(山内勇・長岡貞男)
第5章 博士号取得者の発明プロセスとパフォーマンス(大西宏一郎)
第6章 産学連携のメカニズムと効果(西村淳一)
第7章 ビジネスグループの新企業育成機能(金榮愨・長岡貞男)
第III部 イノベーション政策の検証
第8章 中小企業への研究開発助成(鈴木潤)
第9章 公設試験研究機関の機能、歴史、今後の役割(福川信也)
第10章 特許審査の質と国際審査スピルオーバー(和田哲夫)
第11章 国際標準化とそのインパクト(塚田尚稔・長岡貞男)
結語