地方分権と財政調整制度 改革の国際的潮流
持田 信樹:編
A5判 368ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-046092-7(4-13-046092-7) C303
奥付の初版発行年月:2006年08月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-046092-7(4-13-046092-7) C303
奥付の初版発行年月:2006年08月
内容紹介
「三位一体」改革後における地方財政制度はどうあるべきか?——諸外国における地方財政調整制度が果たしている機能や直面する問題点を明らかにするとともに,その改革の潮流を分析することで,日本における地方分権化の方向性を描き出す.
目次
第I部 再分配とインセンティブ:問題の構図
第1章 なぜ財政調整制度の改革なのか(持田信樹)
第2章 民主主義体制における財政調整制度と政府間関係(秋月謙吾)
第3章 平準化効果の国際比較(橋都由加子・石田三成)
第4章 地方交付税と純財政便益(堀場勇夫)
第II部 裁量かルールか:垂直的財政調整
第5章 水平的財政平衡原則の二元的運用:オーストラリア(花井清人)
第6章 代表的課税システムによる平衡化:カナダ(持田信樹)
第7章 強制されたアカウンタビリティ:イギリス(北村亘)
第8章 財政調整制度の長き不在:アメリカ(古川俊一)
第9章 「分税制」改革後の地域格差と財政調整:中 国(町田俊彦)
第III部 動揺を通じた安定化:水平的財政調整
第10章 州間水平的調整の根本問題:ドイツ(ヴォルフガング・レンチュ)
第11章 水平的財政調整の動揺:スウェーデン(林健久)
第12章 再分配的福祉機能と連帯財政調整:北欧諸国(ユルゲン・ロッツ)
第13章 分権国家における財政調整制度:スイス(世利洋介)
第IV部 試練と選択:日本の地方交付税
第14章 地方自治と地方交付税(林正寿)
第15章 高齢者保健福祉の財源保障機能(星野菜穂子)
第16章 「試練の時代」の地方交付税(伊東弘文)