慣習経済と市場・開発 ウズベキスタンの共同体にみる機能と構造
樋渡 雅人:著
A5判 296ページ
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-046097-2 C303
奥付の初版発行年月:2008年04月
価格:7,040円 (消費税:640円)
ISBN978-4-13-046097-2 C303
奥付の初版発行年月:2008年04月
内容紹介
中央アジアのウズベキスタンを舞台に,計画経済から市場経済への移行として捉えられがちな旧社会主義国の社会経済発展を,開発経済学のみならず社会学・人類学・地域研究の視点を取り入れ改めて問い直す.地域で人々が営々と築き上げてきた「慣習経済」とその基盤となる地域共同体「マハッラ」の機能と構造を浮き彫りにし,地域に根差した開発政策のあり方を展望する.「2006年一高記念賞」「第5回アジア太平洋研究賞」受賞博士論文,待望の刊行.
目次
序 章 慣習経済とは何か
第1章 市場移行の光と影——中央アジア・ウズベキスタンの現状と課題
第2章 プライベート・トランスファー(私的資源移転)——社会保障機能と血縁・地縁
第3章 ウズベキスタンの「マハッラ」——共同体の分析視角
第4章 マハッラの外観——機能的共同体像の視点
第5章 社会的ネットワークの機能と構造
第6章 指導者層の関係性
終 章 慣習経済と開発政策の調和を目指して
参考資料/オフトバチェク・マハッラの10世帯の状況