内容紹介
行為論から出発し,人間社会の共同性を《行為》—《関係》の重層過程として捉え,独自の社会学方法論としての「関係の社会学」を構想し,提起する.多くの困難と悲惨をかかえ,物象化の昂進する現代世界からのエクソダスを企てる社会的人間論.
目次
序 現代社会学の方法論的構制と課題
第1章 現代社会における行為論のリアリティ
第2章 社会的行為から開かれる地平
第3章 人間的自然と行為
第4章 現代社会における関係の諸相
第5章 「関係の豊かさ」の社会学
結 行為と「関係の豊かさ」からの人間的未来