地域社会の将来人口 地域人口推計の基礎から応用まで
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-050200-9 C3036
奥付の初版発行年月:2020年02月 / 発売日:2020年03月上旬
今日,地方自治体や民間企業等によっておこなわれている様々な計画のベースとなる地域別の将来人口推計は,どのような仮定やモデル,計算方法によっておこなわれ,またどのように活用することができるのか.地域社会の基礎データの仕組みをわかりやすく解説する.
西岡 八郎(ニシオカ ハチロウ)
元国立社会保障・人口問題研究所部長
江崎 雄治(エサキ ユウジ)
専修大学文学部教授
小池 司朗(コイケ シロウ)
国立社会保障・人口問題研究所部長
山内 昌和(ヤマウチ マサカズ)
早稲田大学教育・総合科学学術院准教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 本書の特徴と概要(西岡八郎・小池司朗・山内昌和)
1 本書の特徴
2 各章の要約
第I部 地域別将来人口推計の基礎
第1章 将来人口推計の意義(山内昌和・小池司朗)
1 はじめに
2 将来人口推計とは
3 将来人口推計の目的
4 将来人口推計の評価の視点
5 おわりに
第2章 人口変化のメカニズム(山内昌和)
1 はじめに
2 人口学方程式
3 人口学方程式と出生コーホート
4 人口静態と人口動態の相互関係
5 おわりに
第3章 コーホート変化率と人口動態率(山内昌和)
1 はじめに
2 コーホート変化率
3 死亡率
4 人口移動率
5 出生率
6 おわりに
第4章 推計法と仮定値設定(小池司朗)
1 はじめに
2 地域推計に特有の条件
3 代表的な推計法
4 仮定値設定の考え方
5 おわりに
第5章 地域推計の計算例(江崎雄治・小池司朗)
1 はじめに
2 推計法の原理と結果の信頼性
3 コーホート変化率法
4 コーホート要因法(純移動率モデル)
5 おわりに
第II部 地域別将来人口推計の方法
第6章 人口移動モデルの比較(小池司朗)
1 はじめに
2 分析に用いる人口移動モデルと仮定
3 推計結果に及ぼす人口移動モデルの影響
4 妥当な人口移動モデルは何か
5 おわりに
第7章 プールモデルによる地域推計と考察(小池司朗)
1 はじめに
2 試算の概要
3 試算結果の概要
4 男女年齢別純移動率の推移
5 都道府県別転入超過数の推移
6 おわりに
第8章 出生モデルの比較研究(山内昌和)
1 はじめに
2 分析に用いる出生モデルとその影響
3 分析の方法
4 推計結果に及ぼす出生モデルの影響
5 妥当な出生モデルは何か
6 おわりに
第9章 市区町村別生命表の利用上の課題(菅 桂太)
1 はじめに
2 平均寿命の精度に及ぼす人口規模の影響
3 公式生命表からみた平均寿命の地理的パターン
4 生命表の作成法の違いが平均寿命に及ぼす影響
5 おわりに
第III部 地域別将来人口推計の応用
第10章 諸外国の公的機関による地域推計(鎌田健司)
1 はじめに
2 地域推計の枠組みの比較
3 地域推計の仮定の比較と特徴的なケース
4 おわりに
第11章 社人研の地域推計の変遷と2018年推計(山内昌和・小池司朗・西岡八郎)
1 はじめに
2 都道府県別推計
3 市区長村別推計
4 地域別推計
5 2018年推計の仮定値設定の考え方
5 おわりに
第12章 社人研の地域推計の誤差(山内昌和・小池司朗)
1 はじめに
2 誤差に関する既存研究と本章の分析方法
3 都道府県別推計の誤差
4 市区長村別推計の誤差
5 他国の地域推計の誤差との比較からみた社人研の地域推計
6 おわりに
第13章 都道府県別高齢者人口の変化とその人口学的要因(小池司朗)
1 はじめに
2 高齢者人口の変化に関する要因分解法
3 高齢者人口の変化と要因分解の結果
4 特徴的な都道府県における要因分解の結果
5 おわりに
第14章 社人研推計から見た将来の地域人口(江崎雄治・西岡八郎)
1 はじめに
2 社人研推計の蓋然性
3 非大都市圏における人口減少の加速
4 大都市圏における急速な都市化
5 おわりに――地域差を超える「多産少死」から「超少子化」への転換
Future Population on Regional Society:
The Projection Methods from the Basics to the Advanced Level
Hachiro NISHIOKA, Yuji ESAKI, Shiro KOIKE and Masakazu YAMAUCHI, Editors