ブルックリン化する世界 ジェントリフィケーションを問いなおす
森 千香子:著
四六判 384ページ
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-050208-5 C3036
奥付の初版発行年月:2023年11月 / 発売日:2023年11月下旬
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-050208-5 C3036
奥付の初版発行年月:2023年11月 / 発売日:2023年11月下旬
内容紹介
今世紀初頭から、ニューヨーク・ブルックリンで進められてきたジェントリフィケーション。その過程をふりかえり、メカニズムを分析し、人種や階級、ジェンダーによる「分断」が錯綜する時代に生きる住民たちの生活と闘争、そして「共生」への試みを描き出す。
著者プロフィール
森 千香子(モリ チカコ)
同志社大学社会学部教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序章 なぜブルックリンに注目するのか――ポスト・コロナ都市の実験室
I ブルックリンの都市変容と住民コミュニティの再編――ジェントリフィケーションが引き起こす「身体的共存」
1章 現代都市を変える力学――ローカルな都市空間とトランスナショナルな不動産・金融複合体
2章 複数のブルックリンと予期せぬ共存
Ⅱ 対立の争点としてのジェントリフィケーション
3章 「立ち退き」というパンデミックな感覚
4章 地元で「部外者」になる――その場にいながらの排除
5章 地域の新たなアクターたち――ジェントリファイアー論再考
6章 空間にひもづけられた「差異のるつぼ」――ミクロな差異の可視化と空間的共存の帰結
Ⅲ ジェントリフィケーションの再解釈と「共生」
7章 反ジェントリフィケーションの多様な実践
8章 人種横断的な共生の実践――再解釈されるジェントリフィケーション
9章 パンデミック時代の共生
終章 「分断」を学びほぐす