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アーレント判断論の社会学的省察アウシュヴィッツ以後、正義とは誤謬である

アウシュヴィッツ以後、正義とは誤謬である アーレント判断論の社会学的省察

A5判 288ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-050211-5 C3010
奥付の初版発行年月:2024年11月 / 発売日:2024年11月中旬

著者プロフィール

橋本 摂子(ハシモト セツコ)

東京大学大学院総合文化研究科准教授(社会学)
東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了、博士(学術)。2007年より東京工業大学大学院社会理工学研究科助教、2011年より福島大学行政政策学類准教授、2017年より現職。主な著作は「空白の正義――他者をめぐる政治と倫理の不/可能性について」(佐藤俊樹・友枝敏雄編『社会学のアクチュアリティ5 言説分析の可能性』東信堂、2006年),「不正を理解すること――原発事故と『復興』をめぐる一考察」(『現代社会学理論研究』8号、2014年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章 アーレント「純粋政治批判」を解読する

1章 アーレント判断論をめぐって
1.アーレント思想の受容と背景/2.判断論の成立と展開/3.「政治理論」への還元

2章 ホロコーストと社会学的想像力
1.ファシズム、大衆、社会学/2.核心としての「絶滅収容所」/3.大衆社会論からの離脱/4.社会科学と「悪の凡庸さ」/5.全体主義と「事実」の位相

3章 全体主義と道徳哲学
1.始まりの場所/2.アイヒマンの弁明/3.実践知と実践理性/4.第三帝国の定言命法/5.「行為」の公共性/6.思考放棄の先へ

4章 廃墟からの公共性
1.カント『判断力批判』の発見/2.共通感覚と伝達可能性/3.趣味判断から政治的判断へ/4.共通感覚の系譜/5.リアリティとしての共通感覚/6.純化の思考

5章 排除の政治とその始源のアポリア
1.道徳哲学の誤謬/2.真理と生命の棄却/3.創設=基礎づけの革命論/4.オートポイエティック・システムとしての政治/言論/5.複数性再考

補論 真理をめぐるコミュニケーション
1.正解のない判断論/2.美学化への抵抗/3.討議倫理による批判(理論)的継承/4.合意と真理を止揚する/5.純粋政治とは何か

終章 不正を理解すること


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