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長崎造船所とその労資関係:1855日本近代化の基礎過程 下

日本近代化の基礎過程 下 長崎造船所とその労資関係:1855

A5判 1080ページ
価格:28,600円 (消費税:2,600円)
ISBN978-4-13-051029-5(4-13-051029-0) C303
奥付の初版発行年月:2003年10月

内容紹介

幕末,長崎の一角に誕生した西洋式機械工場が,明治の歩みとともに日本一の民営造船工場に成長していった過程を50年間にわたって観察した記録.人,技術,資金の全般にわたる緻密な分析によって,資本主義的な近代企業が造り出されていった経過を,その背後に構築された近代国家の実相とともにあぶりだす畢生の労作の完結.


目次

第4章 三菱長崎造船所の発展:1884〜1903年
 第1節 三菱と長崎造船所
   「三菱会社」の長崎造船所:1884〜1885
   「三菱社」の長崎造船所:1886〜1893
   「三菱合資会社」の長崎造船所:1894〜1903
 第2節 資本制的経営への脱皮
   経営者と経営管理組織
   社員=使用人の処遇法
   工事指令組織・財務会計組織の‘工業化’
   ‘企業一家’の活力
 第3節 近代的労資関係の構築
   労務管理の‘伝統’と‘革新’
   日本的労資関係の実像
 第4節 ‘三菱財閥’の傘下へ
補章 近代日本の〈人・企業・国家〉——長崎造船所の後景
   ‘the Britain of the East’——極東の島国;日本
   日本近代化の精神構造——武士道か,兵法か
   新しい「国体」の造営——天皇と立憲体制
   日本的企業の出現——三菱長崎造船所を想起しつつ
   日本人の思想と行動——哲学・倫理・宗教・モットー


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