内容紹介
少子高齢化や医療の進歩により医療費は増加する一方,経済の低迷が続くなかで,日本の医療制度は変革の岐路に立たされている.国民皆保険や民間セクター中心の供給体制など日本の医療の構造を歴史分析と国際比較により浮き彫りにし,今後の制度と政策のゆくえを展望する.
目次
序章 問題の所在と分析視角
I 歴史——日本の医療制度の沿革
1章 医療制度の基盤形成期
2章 医療制度の確立・拡張期
3章 医療制度の改革期
II 比較——医療制度・政策の国際比較
4章 医療制度・政策の国際比較——総論およびドイツの医療制度改革
5章 米国の医療制度改革——オバマ大統領の改革と政策的示唆
6章 スウェーデンの医療制度改革と日本への示唆
III 展望——医療制度の改革の方向性と政策選択
7章 医療保険制度の基本問題
8章 各医療保険制度の構造と政策課題
9章 医療供給制度の構造と改革の方向性
10章 医療供給の改革手法
終章 総括——要約・結論および課題