メディア・美・教育 現代ドイツ教育思想史の試み
今井 康雄:著
A5判 448ページ
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-051330-2 C3037
奥付の初版発行年月:2015年09月
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-051330-2 C3037
奥付の初版発行年月:2015年09月
内容紹介
ワイマール期に花開いた教育に対して,ナチズムの教育はなぜ「勝利」したのか.ランゲ,バウハウスの教育学,ライヒヴァイン,そしてアドルノまで,戦後から現代もなお残る問い切れなかった欠落と,「教育学的抵抗」の可能性をめぐり,いま問い直す思想史.
目次
プロローグ
第I部 美と教育,そしてメディア——不透明性の浮上 1795〜1895
第1章 美的教育の条件変化
第2章 教授メディアの機能変化
第II部 映画と教育——メディア教育事始め 1895〜1918
第3章 映画改良運動の形成と展開
第4章 20世紀初頭ドイツにおける映画と教育——雑誌『映像とフィルム』(1912-15)の分析
第5章 芸術教育と映画批判——コンラート・ランゲの場合
第III部 知覚と教育——教育の感性論的展開 1918〜1933
第6章 教育問題としての「注意」——その歴史的文脈と1910〜20年代ドイツの映画教育論
第7章 ワイマール期ドイツにおけるアカデミズム教育学と芸術教育
第8章 バウハウスの教育思想・試論——イッテンとモホイ=ナジ
第IV部 政治と教育——プロパガンダに抗して 1933〜1945
第9章 メディアを通しての美的影響行使映画——「ヒトラー青年クヴェックス」の分析
第10章 アドルフ・ライヒヴァインのメディア教育学——教育的抵抗とは何か
第11章 ナチズム期映画教育論における「事物」と「メディア」
エピローグ
補 論 「過去の克服」と教育——アドルノの場合 1959〜1969
謝辞
初出一覧
引用文献
索引