内容紹介
学習が,学校が,もっと創造的であるための条件とは何か.ヴィゴツキー,レオンチェフ,エンゲストロームの活動理論を導きに,また,デューイや大正新教育の思想と実践の水脈をたどりつつ,教えることと学ぶこと,知識・生活・学習の関係を新たに作り直すような,可能なる学校の未来像を描く.
目次
まえがき
第I部 活動理論と学校のイノベーション
1 活動理論と学校教育の創造——協働する活動システム
2 学びとしての学校改革——拡張的学習と形成的介入の方法論
3 ハイブリッドな学習活動のデザインへ——学校での伝統的な学習を超えて
第II部 生活教育の思想と子どもとともに創る学習活動
4 エリ・エス・ヴィゴツキーの生活教育論
5 野村芳兵衞における「本を作る教育」のカリキュラム——子ども文化の創造のために
6 喜びとしての道徳教育——スピノザ,ヴィゴツキー,野村芳兵衞
第III部 活動理論の展開と学校教育の実践開発
7 子どもの主体的な探究学習と活動システムの転換——UCLAラボスクールにおける授業実践の活動理論的分析
8 ノットワーキングによる学習——学校学習の文脈を拡張する可能性
9 子どもたちの拡張的学習——教育研究の新たな挑戦
あとがき