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教育とキャリアに関する5年間の追跡調査危機のなかの若者たち

危機のなかの若者たち 教育とキャリアに関する5年間の追跡調査

A5判 424ページ
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-13-051337-1 C3037
奥付の初版発行年月:2017年11月 / 発売日:2017年11月下旬

内容紹介

現代日本に生きる若者たちはどのような問題に直面しているのか.大規模な追跡調査を実施し,学校での経験や就労,家族や地域のありかた,社会意識や人間関係など,さまざまな角度からその現状と課題を浮き彫りにする.若者問題を考えるために基本となる一冊.

著者プロフィール

乾 彰夫 (イヌイ アキオ)

首都大学東京名誉教授

本田 由紀(ホンダ ユキ)

東京大学大学院教育学研究科教授

中村 高康(ナカムラ タカヤス)

東京大学大学院教育学研究科教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第I部 調査の目的と概要
1章 若者の「移行」をいかにしてとらえるか——YCSJの目的・方法・概要(中村高康)
2章 若者たちの5年間(乾 彰夫)
 コラム1 学校を離れてから正規職に就くまでの「移行期間」(中村高康)

第II部 労働
3章 若年労働市場の格差と若者の包摂・統合(佐野正彦)
 コラム2 日本の若年層雇用政策は利用されているのか(樋口明彦)
4章 若者は「働くこと」をどのように経験しているのか(木戸口正宏)
 コラム3 高校中退者の移行(片山悠樹)
5章 若者の社会的リスクに対する社会保障制度の射程(樋口明彦)

第III部 家族
6章 若者の移行への出身階層の影響(横井敏郎)
7章 若者たちの離家と家族形成(上間陽子・乾彰夫)
8章 ひとり親世帯に育つ若者とその困難(安宅仁人)
 コラム4 不安定就労を続ける男性たち(乾彰夫)

第IV部 地域
9章 地域移動と初期キャリア(片山悠樹)
10章 沖縄の若者の移行の特徴と課題——ネットワークの特徴とその意味(芳澤拓也)

第V部 学校
11章 学校経験と社会的不平等——「意欲の貧困」を手がかりに(藤田武志)
 コラム5 学校長期欠席者のその後(横井敏郎)
12章 大学大衆化時代の学びと生活(児島功和)
 コラム6 大学生の就職活動とその後のキャリア(藤田武志)
13章 学校経験とその後の移行過程(竹石聖子)

第VI部 意識と人間関係
14章 若者の社会観・意識と変容(有海拓巳)
15章 若者の移行の背景・過程とソーシャル・キャピタル(平塚眞樹)
 コラム7 「無業」の若者たち(本田由紀)
16章 困難な暮らしに直面する若者たち(南出吉祥)
 コラム8 若者の生活満足度(有海拓巳)

17章 危機のなかの移行(本田由紀)

JAPANESE YOUTH IN CRISIS
A Cohort Study of Young People, Their Education and Careers, 2007-2011
Akio INUI, Yuki HONDA,and Takayasu NAKAMURA, Editors


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