アメリカ教育改革のポリティクス 公正を求めた50年の闘い
価格:6,160円 (消費税:560円)
ISBN978-4-13-051341-8 C3037
奥付の初版発行年月:2018年11月 / 発売日:2018年11月中旬
連邦教育政策を通して格差・貧困問題に立ち向かうために,1965年にアメリカで制定された「初等中等教育法」が50周年を迎えた.この半世紀に同法の修正法をはじめ「障がいのある個人のための教育法」など連邦議会での重要な立法過程に長年関与した第一人者が,余すところなくその背景,過程,今後の課題を解説する.Jennings, Jack, Presidents, Congress, and the Public Schools: The Politics of Education Reform (Harvard Education Press, 2015)を全訳する.
髙橋 哲(タカハシ サトシ)
埼玉大学教育学部准教授
大桃 敏行(オオモモ トシユキ)
学習院女子大学国際文化交流学部教授
吉良 直(キラ ナオシ)
東洋大学文学部教授
ジャック ジェニングズ(ジャック ジェニングズ)
元アメリカ連邦議会下院教育労働委員会スタッフ・元教育政策センター(CEP)代表
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
前書き(マイケル・ファウワー)
序 章 初等中等教育法50周年の意義とその再考
第I部 公正を求めた闘い:初等中等教育法の原点
第1章 初等中等教育法への道のり
第2章 連邦教育援助の目的の焦点化——1965-78年
第3章 規制の負担がもたらした変革——1978-2015年
第4章 連邦教育援助施策は効果的だったのか
第II部 スタンダードとテストで結果責任を問う政策の功罪
第5章 4人の大統領によるスタンダードにもとづく改革
第6章 スタンダードにもとづく改革は効果的なのか
第III部 連邦教育政策における司法の役割
第7章 障がいのある子どもへの教育とバイリンガル教育
第8章 人種,性別,言論における平等政策の帰結
第9章 学校教育への連邦関与からの教訓
第Ⅳ部 教育における連邦責任の再検討——新たな発想による政策提言
第10章 学校教育に関する最大の問題
第11章 教授学習過程を改善する連邦資金援助
第12章 憲法および法律による良き教育の保障
終 章
エピローグ
付録 重要な出来事の年表——1948-2013年
翻訳者解説
Presidents, Congress, and the Public Schools: The Politics of Education Reform
Jack Jennings