教育心理学の実践ベース・アプローチ 実践しつつ研究を創出する
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-13-051345-6 C3037
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月中旬
教育(心理)学は教育の役に立っているのか――現場に真摯に向き合い,学習者を支援するカウンセリング,教えあう学びの場をつくり,検証することから研究を産みだしてきた著者らの軌跡を,その方法論から実践のひろがりまでを余すところなく示す.
市川 伸一(イチカワ シンイチ)
東京大学大学院教育学研究科教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
はじめに(市川伸一)
序 章 心理学と教育実践を結ぶために:「実践ベース・アプローチ」とは(市川伸一)
第I部 実践ベースの研究をどうすすめるか
第1章 実践のフィールドをもつには(市川伸一)
第2章 実践ベースの研究の発表の場(市川伸一)
第II部 自らの教育実践を研究にする
第3章 学習者の言語的説明を重視した認知カウンセリング(市川伸一)
第4章 教訓帰納に着目した認知カウンセリング:教科をこえた「学習方法の転移」はどのようにして起こるのか(植阪友理)
第5章 読解の個別学習指導における相互説明:対象レベル-メタレベルの分業による協同の効果を探る(清河幸子・犬塚美輪)
第6章 教えあいを促す高校の学習法講座(深谷達史・田中瑛津子)
第7章 小学校と研究者が連携した授業改善の取り組みとその分析(深谷達史・植阪友理・太田裕子・小泉一弘・市川伸一)
第8章 教師の失敗は近接する授業の改善にどう活かされるか(篠ヶ谷圭太・深谷達史・市川伸一)
第9章 英語の歌とCG制作を融合した「遊びと学びゼミナール」の試み(市川伸一)
第III部 自らの実践を通して基礎研究を生む
第10章 テスト形式は学習方略にどう影響するか(村山 航)
第11章 効果的な予習を実現するためには(篠ヶ谷圭太)
第12章 教訓帰納は学校でどう指導できるか(瀬尾美紀子)
第13章 数学力構成要素の測定と指導法開発(鈴木雅之)
第14章 図表をかきながら考える学習者を育てるには(植阪友理)
第15章 科学的に考えるために必要な知識・スキルとは(小林寛子)
第16章 英語リスニング学習の改善に向けて(小山義徳)
Practicing-Based Approach in Educational Psychology
Shinichi ICHIKAWA, Editor