内容紹介
メディアなしには存在できない〈アイドル〉は,メディアの可能性と矛盾を一身に体現している.また私たちはメディアを介したアイドルの振る舞いに意識・無意識に関係なく影響を受けている.そんな〈アイドル〉とメディアの絡み合いをメディア論の知見から解きほぐす.未来への開けとしての〈アイドル〉に向かって.
目次
0 はじめに:なぜ〈アイドル〉か?
1 1980/〈アイドル〉のふたつのモデル
2 〈スタ−〉と〈タレント〉/ネオTV
3 映画の時間とテレビの時間/メディアの現象学
4 成長するアイドル/アイドルの現象学
5 教育するアイドル/メディア・ハビトゥス
6 コミュニケ−ション文化と〈アイドル〉/「リアルTV」化するメディア環境
7 〈キャラ〉と〈アイドル〉/拡張されたリアリティ
8 〈アイドル〉の歌う「卒業」/過去志向から未来志向へ
9 ライブ時代のアイドル/コミュニケ−ションコミュニティ
10 おわりに:それでもなお〈アイドル〉か!?
アイドル論/メディア論のためのブックガイド