「サードエイジ」をどう生きるか シニアと拓く高齢先端社会
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-053025-5 C1036
奥付の初版発行年月:2017年08月 / 発売日:2017年08月中旬
退職後も20〜30年にわたってアクティブなシニア「サードエイジ」.身の丈でできる社会参加,就労,学習が,自分の生き方を豊かにし,地域社会を支え担ってゆく可能性.社会老年学の最近の成果をわかりやすくまとめ,今後さらに超高齢化社会に突入する「課題先進国」日本から発信する,ありうる未来像.「退職後のシニアに注目した本書は,私たちのリタイア後の充実した暮らしのロードマップであり,日本の社会に質的な転回をもたらす可能性に満ちている.理論的な裏づけを織り交ぜながら,人生100年時代の多様な選択肢を提案している.」(秋山弘子:東京大学高齢社会総合研究機構特任教授)
目次
はじめに——シニアと拓く高齢先端社会
第1章 サードエイジを生きる——社会参加からの出発
1 退職シニアにとっての社会参加とは
2 社会参加位相モデル
3 サードエイジをいかに生きるか
4 日本の高齢化の現状
5 高齢期格差——下流老人問題
6 社会参加活動と関連する概念
7 置き去りにされてきた市民参加
第2章 シニアと社会とのかかわり
1 社会参加の現状
2 高齢者就労の現状
3 市民参加とは何か
4 政治参加の現状
5 市民参加と公共性
6 シニアの市民参加の意義
第3章 サードエイジの学び
1 生涯学習における学び
2 生涯学習の実施施設と現状
3 社会参加活動で身につくもの
4 ソーシャル・キャピタルの視点から
5 企業市民——CSR戦略
第4章 サードエイジの活躍の場——見過ごされてきた可能性
1 生涯現役を目指す社会——継続就労をめぐる現状
2 継続就労の課題
3 サードエイジの転職と起業
4 ダイバーシティ雇用環境の実現に向けて
5 市民参加で地域を支える
6 サードエイジとNPO
7 社会参加としての生涯学習——学び続ける場
8 市民参加再考
第5章 成熟した超高齢社会の実現に向けて——個人と社会の成熟の実現
1 アクティブ・エイジングからみた健康に対する効果
2 生涯発達からみた効果
3 高齢先端社会からみたシニア市民の可能性
おわりに
Development among Third Age in Super Aging Society
Keiko Katagiri