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権力化する最新技術AIから読み解く社会

AIから読み解く社会 権力化する最新技術

A5判 328ページ
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-13-053033-0 C1036
奥付の初版発行年月:2023年03月 / 発売日:2023年03月下旬

内容紹介

AI社会が現実となりつつある中、人・社会は今後どのように向き合うべきなのか。本書は、インクルーシブな社会、人間とAIの関係性、AIの脅威、AIと社会の共存という4つのアプローチを中心に、複数の角度からAIと社会の関係性を見つめ、その未来を見通す。

著者プロフィール

板津 木綿子(イタツ ユウコ)

東京大学大学院情報学環学際情報学府教授

久野 愛(ヒサノ アイ)

東京大学大学院情報学環学際情報学府教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに AI:不完全な人たちのための不完全な技術(林 香里)

Ⅰ インクルーシブな社会をつくる
第1章 言語にまつわるバイアスと自然言語処理(伊藤たかね)
第2章 権力装置としてのVR(畑田裕二)
第3章 発達障害を見える化する人工知能(長井志江)
第4章 AIとジャーナリズム(李 美淑)
文献案内(小平沙紀)

Ⅱ 人間らしくあるために
第5章 AIと労働市場(横山美和)
第6章 AIと共存する民主主義的主体に向けて(田中 瑛)
第7章 AI時代の五感と身体(久野 愛)
第8章 人間らしい言語処理モデルの開発(大関洋平)
文献案内(板津木綿子)

Ⅲ AIに潜む脅威
第9章 越境する身体――AI時代の国際移動の管理(アナ・べドゥスキ/マシュー・スエダ訳)
第10章 リプロダクティブ・ヘルス/ライツの尊重とAI――『殺人出産』から考える日本の最先端生殖医療の未来(佐野敦子)
第11章 歴史博物館におけるAIと歴史証言(矢口祐人)
第12章 アルゴリズムバイアスと南北問題 「AIガバナンスの厄介な問題」(アニタ・グルマーシー、ナンディニー・チャミ/大月希望訳)
文献案内(大月希望)

Ⅳ ともに生きるためのビジョン
第13章 想像と創造の循環からうまれるAIとポピュラーカルチャーの未来(板津木綿子)
第14章 AI/アルゴリズムとインターセクショナルなフェミニズム(田中東子)
第15章 AIを描いてみよう!――メディアの隠喩的理解を育むワークショップ(水越 伸)
第16章 AIのELSIとガバナンス――科学技術社会論の観点から(横山広美・一方井祐子)
第17章 科学技術と権力――AIがもたらすマイクロ権力のあぶく(佐倉 統)
文献案内(キム・カヨン)

おわりに(板津・久野)
索引


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