大学という理念 絶望のその先へ
吉見 俊哉:著
四六判 280ページ
価格:3,190円 (消費税:290円)
ISBN978-4-13-053092-7 C1037
奥付の初版発行年月:2020年09月 / 発売日:2020年09月下旬
価格:3,190円 (消費税:290円)
ISBN978-4-13-053092-7 C1037
奥付の初版発行年月:2020年09月 / 発売日:2020年09月下旬
内容紹介
東大すら例外でない「衰亡」が取沙汰される現代日本の大学.いま直面する問題は,明治以降の日本の知の歴史の帰結と深い関係がある.社会史の視座と,自ら大学の研究・教育に携わる実践者の視座との双方から,ありうる大学の未来像とその芯である「理念」を大胆に提示する書.
著者プロフィール
吉見 俊哉(ヨシミ シュンヤ)
東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 なぜ,大学が問題なのか——危機の中で思考する
第Ⅰ部 大学崩壊の時代に
第1章 爆発の時代に大学の再定義は可能か
第2章 「人文社会系は役に立たない」は本当か
第3章 大学院教育の未来形はどこにあるのか
第4章 「蹴られない東大」を実現する方法
第5章 大学の不条理と未来――単線から複線へ
第6章 明日の大学 明日の都市——コミュニティとしての大学=都市
第Ⅱ部 明日の大学を語る
第7章 大学に未来はあるのか
第8章 大学は国に奉仕しているわけではない
第9章 人生で三回大学に入る社会に向けて
第10章 日本の大学の何が問題か
第11章 文系学部解体と大学の未来
終 章 大学という理念――近代の臨界と自由の結界