ポリスとしての教育 教育的統治のアルケオロジー
A5判 344ページ
価格:9,680円 (消費税:880円)
ISBN978-4-13-056208-9(4-13-056208-8) C303
奥付の初版発行年月:2004年02月
価格:9,680円 (消費税:880円)
ISBN978-4-13-056208-9(4-13-056208-8) C303
奥付の初版発行年月:2004年02月
内容紹介
ポリス. 「警察」であり, 交通・救貧・衛生など市民の生活・生命に配慮し統治する行政権力は, 18世紀西欧におけるその誕生の瞬間から, _教育_ 子どもの生への配慮を含んでいた. 近代教育思想史の常識を覆し, 「教育という統治」の淵源をさぐる試み.
目次
I 序論 ヘーゲル・ポリス・教育
1節 ヘーゲル『法哲学綱要』における「教育」
2節 近代ポリス論研究の射程
II フランス啓蒙思想と近代ポリス論
1節 ジャン=ジャック・ルソーとポリスの語彙世界
2節 『百科全書』のポリス記事
3節 『タブロー・ド・パリ』とポリス
III ニコラ・ドラマール『ポリス論』の世界
1節 『ポリス論』の背景
2節 『ポリス論』総論篇
3節 ポリスの対象領域
4節 小括 ドラマール『ポリス論』の射程
IV 近代ポリス論と衛生的配慮
1節 <性>に対する配慮とポリス
2節 ヨハン・ペーター・フランク『医療ポリツァイ』
結章 近代ポリス論と教育的統治の誕生
補論 日本における近代ポリス論の受容
1節 ポリス論受容の黎明
2節 後藤新平のポリツァイ論
3節 小括——近代化の周縁とポリス論の受容
史料 『百科全書』「ポリス」の項目