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「児童の村」の1920年代教師の語りと新教育

教師の語りと新教育 「児童の村」の1920年代

A5判 328ページ
価格:6,820円 (消費税:620円)
ISBN978-4-13-056214-0 C303
奥付の初版発行年月:2008年03月

内容紹介

大正から昭和初期にかけて展開した「新教育」は,ある前例のない教育の語り(ナラティヴ)が展開した出来事であった.「児童の村」の教育実践記録を中心に,教師の一人称(わたくし)と,児童の固有名が語られ,そしてその語り口が変わりゆく過程を解読,今日にも連続する意味をあきらかにする.


目次

序章 「児童の村」の教育の風景——教師の語りを問う視座
第I部 教師の一人称の語りと実践記録の成立——池袋児童の村小学校
はじめに——教師の物語の歴史的な位相
1章 野村芳兵衛における「私」と子どもの出会い
2章 野村芳兵衛によるカリキュラムの編成とその変遷
3章 小林かねよと子どもの「生活創造」
第II子どもの発見と教育のユートピア——「児童の村」の教育実験の諸相
はじめに——ユートピアと新教育
4章 桜井祐男の「慰安所」としての学校——芦屋児童の村小学校
5章 上田庄三郎の「コドモ運動」の展開——雲雀ヶ岡学園
6章 峰地光重の「田園学校」の夢とその展開——池袋児童の村小学校
第III性教師の葛藤と模索
はじめに——女性教師という困難
7章 平田のぶの愛の希求——池袋児童の村小学校・子供の村保育園
8章 池田小菊による教室の「家庭化」——奈良女子高等師範学校附属小学校
終章 「児童の村」という出来事——実践記録の成立過程とその意義


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